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木造耐力壁の規定|許容応力度計算(グレー本)の基準まとめ

許容応力度計算(グレー本)における耐力壁の仕様規定を整理。筋交い・構造用合板の壁倍率一覧と設計上の注意点を解説します。

2024年8月14日

木造耐力壁の規定|許容応力度計算(グレー本)の基準まとめ

木造の構造計算では、耐力壁の仕様と壁倍率が水平力に対する耐力を決定します。 ここでは**許容応力度計算(通称:グレー本)**に基づく耐力壁の規定をまとめます。


筋交いの壁倍率

仕様 壁倍率
厚さ 15 mm × 90 mm 木材(たすき掛け) 2.0
厚さ 45 mm × 90 mm 木材 2.0
厚さ 45 mm × 90 mm 木材(たすき掛け) 4.0
厚さ 90 mm × 90 mm 木材 3.0

注意:筋交いは引張・圧縮の両方向に有効ですが、座屈防止のため必ずたすき掛けか圧縮筋交いのみとする設計が推奨されます。


構造用合板の壁倍率

板厚 釘種・ピッチ 壁倍率
9 mm CN50 @ 150 mm 2.5
12 mm CN50 @ 150 mm 2.5
9 mm CN50 @ 100 mm 3.0
12 mm CN50 @ 100 mm 3.7

合板の壁倍率は釘のピッチと径によって大きく変わります。 設計図書には必ず釘の仕様を明記してください。


耐力壁の配置規定

耐力壁線の設定

  • 耐力壁は耐力壁線(一直線上に連続する壁)として配置する
  • 耐力壁線間の距離:原則 8 m 以下(床倍率による緩和あり)

バランスの確認(偏心率)

  • X・Y 方向それぞれで重心と剛心のずれ(偏心率)を 0.15 以下に抑える
  • 4 分割法でも簡易確認が可能

接合部の仕様

グレー本では接合部の引張力(N 値)を計算し、それに応じたホールダウン金物・羽子板ボルトを選定します。

N 値 必要な接合部仕様
≤ 0 短ほぞ差し
0 〜 0.65 かど金物(CP-L)等
0.65 〜 1.0 山形プレート(VP)
1.0 〜 1.4 ホールダウン HD-N10
> 1.4 ホールダウン HD-N15 以上

まとめ

耐力壁の設計は壁量・配置バランス・接合部の三位一体で考えることが重要です。 許容応力度計算を行うことで、これらを数値で検証でき、より安全で合理的な設計が可能になります。 L'art de vie studio では全棟許容応力度計算を実施しています。お気軽にご相談ください。