断熱材JISの改訂 — 建築用断熱材 A9521 への統合

規格番号は2026年6月時点で確認。設計・法規での利用時は必ず原典をご確認ください。

概要

2014年9月、JIS A9521 が「住宅用人造鉱物繊維断熱材」から「建築用断熱材」へ大幅に改正されました。従来は材料ごとに分かれていた断熱材規格を1つに統合し、性能指標を熱伝導率(λ)に統一して、種類を横断して比較できるようにしたものです。その後 2017・2020・2022 と改正され、現行は JIS A9521:2022 です。

新旧対応(統合)

材料旧JIS現行JIS
グラスウール・ロックウール(住宅・建築用ボード/マット)JIS A9521(旧称:住宅用人造鉱物繊維断熱材)JIS A9521:2022 建築用断熱材(人造鉱物繊維 区分)
ビーズ法/押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム(ボード)、フェノールフォーム、ポリエチレンフォームJIS A9511:2006(発泡プラスチック保温材)JIS A9521:2022 建築用断熱材(発泡プラスチック 区分)
インシュレーションファイバー(有機繊維ボード・マット)(旧:対応する単独規格なし)JIS A9521:2022 建築用断熱材(有機繊維 区分・新規追加)
吹付け硬質ウレタンフォーム(現場発泡)JIS A9526:2006JIS A9526:2022(別規格として存続)
吹込み用繊維質断熱材(GW/RW/セルローズの吹込み)JIS A9523JIS A9523:2023(別規格として存続)

発泡プラスチック(旧A9511)・住宅用人造鉱物繊維(旧A9521)・有機繊維 が A9521 に統合されました。一方、現場施工品である吹付硬質ウレタン(A9526)・吹込み繊維質(A9523)は別規格として継続しています。

主な変更点

  • 規格名称:住宅用人造鉱物繊維断熱材 → 建築用断熱材
  • 適用範囲:人造鉱物繊維・発泡プラスチック・有機繊維 の3区分を1規格に集約
  • 性能を熱伝導率 λ で統一(種類を横断して比較可能)。λ記号(λ50/λ45/λ40 …)と密度等による区分(例:グラスウール「10-50」)
  • 製品の呼び方・表示・種類記号の見直し(旧「○種○号」等の表記が新区分へ)
  • 現場施工品(吹付 A9526・吹込み A9523)は別規格として存続

当データベースの物性データとの関係

当データベースの一部の出典表は旧規格番号(例:JIS A9511:2006、A9526:2006)を引用しています。旧A9511の発泡プラスチック断熱材は現行 A9521:2022 に対応します(吹付は A9526 のまま)。規格統合で物性値そのものが必ず変わるわけではありませんが、規格番号・等級記号は現行版に読み替えてご利用ください。

出典